遅刻・定時退社・早退をしやすくする方法〜高給で働くママさんの話〜【会社を使い倒す話】
ドラマ『わたし、定時で帰ります。』の第2回は、働くお母さんがテーマだった。
産休から復帰した賤ヶ岳(という名前)は、ある日、子供が熱を出してしまい、本心では早く仕事を切り上げて帰りたいと思う。
しかし、同僚達に無理をお願いしている手前、自分が先に帰る訳にはいかないと悩んでしまう。
私の会社に、よく遅めに出社するだけでなくほぼ毎日定時で帰り、さらには頻繁に早退する子持ちの女性がいる。
しかし、今のところそのことに同僚達が文句を言っているのは聞いたことがないし、むしろ頼りにされている。
もちろん私も何も思わない(私も早く帰りたいから)。
このような働き方でもこの女性は一般的な会社員の倍くらいの給料はもらっているはずなので、一応そこそこ高給といえる。
定時で帰れない理由としてよく仕事の効率の話が出てくるが、実際には周りの目が気になって帰りにくいという問題もある。
ここでは、遅め出社・定時退社・早退を繰り返しているにも関わらず、何故この女性は頼りにされ続けるのかということを書いてみたい。
(1)その人にしかできない仕事がある
毎日定時で帰り、そこそこ頻繁に早退する。
子供の都合で遅めに出社することも多い。
それでもこの人はとても頼りにされている。
それは仮に労働時間が短くても出社してほしい理由があるから、すなわち、その人にしかできない仕事があるからだ。
その女性は難関資格(税理士とかくらいの難易度)に合格しており、その知識を武器に仕事をしているが、それ以外にも複数の専門性を持つ。
専門分野1つだけなら他にできる人はそれなりにいても、専門分野が重なるところの仕事をできる人になるとかなり数が限られる。
この女性はこの複数の専門性が重なる部分の仕事を主にやっている。
仮にこの女性の上司が「ワシはこんなに頑張って遅くまで働いているのに、こいつは早退ばかりしやがって」と思ったとしても、その仕事を代わりにやってくれる人を見つけることや育てることは簡単ではないので、結局許すしかないのである。
実際問題として、他の人にできない仕事"だけ"でもやってもらえればマネジメントする側からすれば有難いのだ。
この女性が、子育てしながら働くときのことを考えて資格を取得したり専門性を磨いたりしてきたのか、ただ仕事やスキルアップを頑張っていたところに子供ができ、結果的にそのようなスタイルになったのかは分からない。
いずれにしても、このような働き方ができるようになる前には、ガムシャラに働いたり勉強した時期があったはずだ。
実は何の努力もしなくて長時間労働もしないのに高い給料をもらえる訳ではなく、やはりどこかの段階で自分の時間を削っているのだ。
(2)いざというときはめちゃくちゃ長時間労働する
重要な場面だけは、この女性もめちゃくちゃ残業をするし、稀だか土日に仕事したりもする。
そのときは、お子さんの世話を親や旦那さんにお願いするか、託児所のようなところに預けているようだ。
普段は業務量をセーブしているが、いざという時にはちゃんと仕事をやりきっているので、周囲から信頼される。
遅め出社や早退をしても、必要になれば頑張ってくれるからまぁいいか、と周囲の人達に思ってもらえる。
(3)一応申し訳なさそうに帰る
本来は何も申し訳なく思う必要などないのだが、理由があって申し訳ないけど定時前に帰ります、という方が周囲の心象は良い。
特にこの女性は早く帰るからといって楽をしている訳ではないので、周囲の理解を得やすい。
子供がいなくても、余計な衝突を避けたいのであれば何かしら理由をつけるのも一つの手だ。
私のように「よっしゃあ!定時前に帰ってやるぜ!」という感じで嬉々として帰ってしまうと場合によってはひんしゅくを買うので気をつけてもらいたい