ドラマ『わたし、定時で帰ります。』ワイ「定時で帰るどころか毎日遅刻します。」【会社を使い倒す話】
今、『わたし、定時で帰ります。』というドラマが放送されている。
ゆるい会社員の私は内容が少し気になり初回を見てみた。
余計な仕事をできるだけ避けて効率よく仕事を終わらせ、毎日定時で帰ることをモットーとする東山結衣がこのドラマの主人公だ。
ほぼ毎日定時で帰ることに対して周囲から嫌味を言われても、主人公はなんとか定時退社を貫く。
ドラマの初回は主人公とは正反対に無欠勤で毎日遅くまで働く"皆勤賞女"三谷が、毎日定時で帰りたいと考える部下の新人小泉と衝突する様子が描かれていた。
小泉が定時で帰ろうとしたとき、三谷は、新人なんだから仕事を覚えるためにもっと残業しろ、という趣旨のことを言うが、小泉は反発する。
また、ある日、始業開始5分前に出社した小泉に対して、なんと三谷は「新人なんだから始業開始の30分前に来ないと遅刻だ」という指導をして、小泉だけでなく他の社員をもげんなりさせる。
ついには新人の小泉は耐えられなくなり、会社をやめてしまう。
ドラマを見て思った。
勤務時間に関して、私は相当いい加減な社員なんだな、と。
ドラマの中の新人は遅刻せずに出社したにも関わらずもっと早く来いと怒られている。
一方、私が新入社員の頃(というか今も)はフレックスタイムなのでいつ出社しても自由だと考え、だいたい部署内で最も遅く出社していた。
フレックスタイム制だったので厳密には遅刻ではないが、定時(9時)よりははるかに遅い。
中には私を咎めてくる人もいたが、
上司等「フレックスだからって理由もなく遅く出社するのは遅刻だ」
ワイ「家で仕事のことを考えていたので、これはもはや出勤していたようなものです。皆さんは家で寝ていたかもしれませんが、私はすでに一仕事終えた気分ですよ」
とかいい加減なことを言う上に、その翌日も平然と遅く出社してくるので、彼らはこいつをどうしたものかと思っていただろう。
ときどき、「言われているうちが華だぞ。何も言われなくなったら終わりだ」といったことも言われたが、「そうですね。ははは」と言って聞き流していた。
もちろん、早く来る理由があるときはちゃんと早く来ていたが、私は夜型人間なので理由もなく無理したくなかったのだ。
そしてしばらくすると本当に何も言われなくなったどころか「必要なときはちゃんと早く来ているんだし、何時から会社にきても自由だ」と上司らが言うまでになった。
これが諦められたということなのか、納得してくれたということなのか、よく分からない。
その後、部署が変わったときも、
①早く出社しろと煽られる
②適当なことをいって遅く出社し続ける
③諦められる
ということを繰り返した。
一方、遅くまで残業することは当時は結構あったが、何かの用事で早く帰りたいときはやはり定時か定時前に帰っていた。
こんな働きぶりだったが、今のところクビになっていないのだから日系企業はそういう意味では優しいのかもしれない。 (出世には悪影響かもしれない)
私はかなりナイーブな人間なのだが、たまに周囲からは精神的に強い人間と評されることがある。
これまでなぜそう思う人がいるのかよく分からなかった。
だが冷静に考えると、何度注意されても気にもせず会社をやめるどころか毎日遅く出社し続ける私の様子を見ていたら、そう思うのも不思議では無いのかもしれない。